ユニット内の飾り付け

施設の飾り付け

特養でユニット内の飾り付けはどうしていますか?
どこの施設も殆ど職員のボランティアによって行われているのではありませんか?
就業時間内に飾り付け行えるほど余裕がある施設なんて殆どないと思います。
今回は飾り付けについて考えてみます。

飾り付けは殆ど職員のボランティア

私の働いていた施設では、飾り付けは殆ど職員のボランティアで行われている。
就業時間内で飾り付けを行うほど余裕が無いからだ。
人手不足もそうだが、人件費を削減するため、普段から余分な人員は配置しない。
だから、日常業務で手一杯だ。
介護現場は忙しい

しかし、日常業務以外の仕事は必ずある。
レクの準備、企画の準備、会議、勉強会tec…….
フロア内に季節を感じられるアイテムも必要だ。
ユニット内も何もしなければ殺風景なフロアになってしまう。

そこで、季節に合わせた飾り付けを行うのだが、日本は行事が多い。

四季に合わせて飾り付けを行うのではなく、行事に合わせた飾り付けが必要になってくる。
古い行事の飾り付けが目につくと、「何もしていないな~」と怠慢が目につくフロアになってしまう。
行事が終われば直ぐに次の行事用の飾りに変えるか、一度取り除く必要がある。
これが本当に手間だ。

そして、そんな行事に合わせた飾り付けなんて就業時間内でやっていられるわけがない。
だいたい、そんな事をしていたら2時間~3時間のサービス残業当たり前になってしまう。
しかし何もしないと施設長からは「殺風景なフロアだな」と批判され、評価が落ちると恐れたユニットリーダーの様な人が「皆!何か飾り付けしましょう」と提案して来る。「じゃあ、〇〇さん今月の当番で」と無茶振りされ、当然サービス残業以外にやる時間がないので、当番になった月は何十時間もサービス残業することになる。

問題なのは、サービス残業の成果はユニットリーダーや施設長だけが受け取れる事。

飾り付けを行った本人には何も残りません。

後日、訪問してくる利用者の家族へ「〇〇さんに手伝ってもらいながらこんな素敵な飾り付けが出来ました」と説明し、さも施設側が利用者のために様々な工夫をして、暮らしに刺激を取り入れている施設なんです。と、思わせる材料に使われるだけだ。

施設のHPに掲載された壁一面の飾り(桜の花とか)は殆どがサービス残業で作られていると知ると、複雑な気分になると思う。
「綺麗だな~」「よく工夫されているな~」と思う前に、こんなコストをどこから捻出したんだろう?と心配になる。
そんな余裕がある施設あるわけないのだから。

施設やユニットリーダーの評価は上がる。が、サービス残業して作った本人への報酬や評価は捨てられてしまう。
「ボランティアなんだから当たり前じゃないか!」「サービス残業してまで仕事しろなんて指示出してない」と言われていた職員を何人見たことか。
サービス残業もう無理

飾り付けはボランティアでやってはいけない

飾り付けを就業時間外にボランティアで行うのは自滅への第一歩です。
この仕事を長く続けたかったらサービス残業は止めてしまいましょう。
蓄積した疲労がいつか必ず吹き出してきます。

それに、賃金を得られない仕事はしてはいけません。
関わっていない、他の職員にも迷惑です。
率先してサービス残業しないと評価されない環境を作ることに手を貸していると自覚しないといけません。
「私のように皆立派な奴隷になってくださいね」と言われているようなものです。

では季節の飾り付けはどうすれば良いのでしょうか?

行事の飾り付けは数点ものだけで終わらせる

手がかかった飾り付けを作る必要は無いと思います。
目立つ飾りが数点だけあれば良いのです。
机の上に季節の花だったり、正月に大きな凧だったり、それだけでいいと思います。

工夫をこらそうとして失敗する

利用者や家族に喜んでもらおうと、一生懸命に工夫しますが、制作には普通に数時間かかります。
折り紙を使った飾りなんて、一番時間が掛かるのではないでしょうか?
しかも一番ゴミになりやすい飾りです。
一度展示した後は、かさ張るので捨てる以外の選択肢が無くなってきます。

職員がお金もかけずに出来る工夫なんてたかが知れています。
お金も時間も無いとなると、やれることは限られるのです。

お金をかけた飾りが数点あれば良い

購入した飾りを季節ごとに数点展示すれば良いと思います。
素人が時間もお金もない状態で作るものとはクオリティが全く違います。
フロアも見た感じ、ホテルのような上品で、高級感があればひとまず皆満足するはずです。
折り紙だらけの、手作り感いっぱいのフロアは幼稚園の様で、認知が殆どない男性利用者などは嫌がるのでは?
家族も心のなかでは「幼稚園みたい」だと思っています。

施設側の自己満足で、手作り感なんて演出する必要はありません。

手作り飾りは保管場所がない

手作りした飾りは保管場所がありません。
折り紙なんて捨てる以外の選択肢がありません。
作っては捨て、作っては捨て、年間を通して繰り返すとどれだけのコストがかかっているのでしょうか?
保管場所をクリアしないことには飾りは作らない。とルールを決めるべきです。
飾りの企画を考えたらまずは、保管をどうするのか?
場所は?包装は?保管したらいつでも取り出せる?担当者は?と、決めてから制作しないと全て捨ててしまうことになります。

入居者と共同作業の罠

特養で入居者と共同作業して作ったなんてのは殆ど嘘です。
一部色を塗ったり、本当の一部だけ折り紙に参加したり。
大切なリハビリになると思いますし、良いことだと思います。
が、期日があるのでまず間に合いません。
利用者と一緒に作業するのは年間を通して使えるものだけにすべきです。
季節に合わせた飾り作りには向きません。
ゆっくり時間をかけて毎日行うからこそリハビリになるし、利用者の刺激になると思います。
季節の飾りでは、時間が少なすぎます。
しかも、手作り飾りですから保管もできず捨てるしかないので、成果として楽しむ期間も短いです。

見てて飽きない飾りは、やっぱりお金がかかっている

観葉植物にしても、雛飾りにしても見てて飽きない飾りはやっぱりお金をかけないと無理です。
職員が作るにしても材料費をケチらないで作らないと無理だと思います。

人件費が一番高いので、買うのが一番安い

施設側は人件費は固定制なのでタダだと思っていますが、そんな事はありません。
就業時間外に強制的に残業させる権限は施設にはありません。
もし、サービス残業を正式な残業として全部支払ったら、全職員1ヶ月に数十万~数百万のコストが掛かります。
だったら物品として購入したほうがどれだけ安いか・・・・・・
原価数千円の物を作るのに、人件費は数万円とか・・・・
手作りの温かみ・・・・聞こえは良いですが、奴隷に作らせている。得するのは施設だけです。

「そんな事はない!就業時間内でも工夫次第で素晴らしい飾りを作れる!」と言う声もありましたが、実際に個人では限界です。
「じゃあやってみてくれ!」と言った所で、実際に就業時間内で成果を出せた人は居ませんでした。
ユニット業務を他の人に丸投げして、飾り付けするしかない感じでした。
「あいつ何で一人だけ特別業務なんだ」と恨まれるだけです。オススメしません。

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