ユニットケアの問題点

個室

ユニットケアとは問題の多い廃止すべき制度です。
この制度が導入されてから、人手不足が更に深刻化しました。
介護に関わる人を全て不幸にする制度です。

ユニットケアは限定条件下でしか機能しない

ユニットケアは限定条件でしか機能しません。

  1. 職員の数が多い
  2. 個別ケアを理解している職員が運営している
  3. 職員の質が高い
  4. 入居者の介護度が低い。(ある程度自立している)
  5. 入居者が集団生活をおくることができる
  6. 施設の設備がユニット型に対応している
  • 職員

以上の要件を満たしていれば機能すると思いますが、こんな施設は稀です。
職員が多くても、個別ケアを理解していなかったり、質が低ければ入居者にとって満足できる施設とはならないでしょう。
そもそも質が悪ければ、個別ケアを提供してもらえる可能性はありません。
職員次第でケアの内容がコロコロ変わってしまいます。
入浴、排泄、食事以外はおまけです。最低限のケアだけ提供すればいい他は、「そんな面倒はやりたくない」となってしまう。

  • 入居者

介護度が高く、殆ど動くことが出来ない入居者はユニット型に入らずに、従来型のほうが刺激が多いと思います。
全室個室なので、体が不自由な利用者は長時間一人で部屋にいることになります。
勿論離床時間を設けて、食事もフロアで召し上がるようになっていますが、そもそも本人様がそれを望んでいるのかも不明瞭です。
意思疎通が測れないので、職員側が無理やり離床して、フロアにつれてくる自己満足のようなケアを行っているケースもあります。
従来型なら日頃から同じ部屋に他の入居者が居るので、人の気配を何時も感じ取れて、安心できるのではないでしょうか?
何時も一人部屋に残された入居者様を見ていると、殆どの方が寂しそうです。
何時も傍らに誰かが居たいのですが、ユニットでは不可能です。
また、集団生活が嫌いな利用者は全く向いていません。個室に閉じこもり、他の利用者との接触を断ってしまいます。
また、日頃から暴力的な利用者も集団生活に馴染めないので、孤立しがちになってしまいます。
穏やかに毎日を過ごしたければ、集団生活に馴染めないと難しいです。

  • 施設がユニット型に対応している

従来型の施設を改装したり、社員寮を改装して介護施設にしたり、ユニット型として設計されていない建物を無理やりユニットとして使用する例もあります。
この例だと、フロア内や居室内をパーテンションで区切ってユニットと称しているのから使い勝手が悪いのが特徴です。
職員にとっては死角が増えて事故が多発する等、不幸な結果を招きやすい建物です。
古い建物には結構ある構造です。そこまでしてユニットにこだわる意味が分かりませんが。

まだ始まったばかりで試行錯誤している

90年代後半に始まったユニットケアは、まだまだ試行錯誤が繰り返されています。
20数年しか実績もなく、どう評価すれば成功となるのかすら指針がありません。
施設によって介護の質に違いが出てきており、入居する施設によっては当たり外れが大きいのです。
行政が先頭に立ち、旗振りしたユニット型ですが、試行錯誤は現場任せです。この20年で進歩した事は殆どありません。
むしろ、昔のほうが離職者も少なかったし、ケアも工夫されていたと言われる始末。
「どうしてこうなった」と頭を抱える状態です。

ユニット型こそ、介護の未来だと思っている人はもういないんじゃないでしょうか?

認知症の進行を遅らせることができない

ユニット型は認知症の進行を遅らせる事ができると言われていたこともありました。
自分の役割を持ち、他者と関わり、適度な刺激を毎日受けることで、認知症の進行がゆっくりになるそうです。
しかし、実際はユニット型にしてしまったことで、認知症が加速しているような例を幾つも見てきました。
完全個室なので、一人になる時間も多く、職員が少ないので、各自の役割もなく一日中座っているだけになる。
他者との共同作業も職員の手助けがないと難しいでしょう。
居宅から特養のユニット型に入所してあっという間に認知症が進行してしまい、娘の顔が分からないなど、家族が困惑してしまうことも。
ユニットは刺激がない生活になりやすい。入居者が何でも参加して自分の役割を持つ理想は実現できない。

個室なので事故も起こりやすい

個室なので、事故が起こりやすいです。
職員の目が届かない死角は大きな事故に繋がりやすく、転倒もしょっちゅうです。
転倒したのが悪いのではなく、死角が多いのが問題です。少ない職員でユニットを廻すのですから、死角は大問題です。
夜勤は利用者が全員居室へ入ってしまうので、何が起こっているのか心配になり30分毎に居室を覗いてしまうこともありました。
従来型の部屋なら、1部屋に4人の入居者様がいます。
なので、転倒したとしても他の入居者様が教えてくれることもありました。

密室は虐待の温床

個室は密室となり、虐待の温床になります。
各居室にカメラを付ければ良いのですが、プライバシーがあるので難しいのではないでしょうか。
職員が虐待を行っていても見落としたり、通報が遅れてしまうことも考えられます。
個室がかえって入居者様を危険にさらしているのです。

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